「……何?」
「ごめん、急に掴んで…。えっと、盾石って、まだ俺の連絡先消してない、よな?」
「消してなかった……と思う……」
槍田くんの連絡先を持っていたような、持っていなかったような…。
曖昧な返事をすると、槍田くんは安堵した表情を浮かべる。
「自分勝手なお願いで申し訳ないんだけど、今日、帰ったら連絡していい?俺、また盾石に会いたいんだ。会って話したいこともある」
「私は特に話すことない」
きっぱりそう言うと、
「柚奈照れんなよ〜」
外野が茶化してきたので、思い切り睨みつけてやった。
「…そう、だよな。ごめん、いきなり変なお願い言って……」
「……」
悲しそうに笑う槍田くんを見て、じわじわと罪悪感に襲われた。
槍田くんのお誘いを受けますか?▼
▶︎はい
いいえ
どちらを選択すればいいのだろう。


