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「えっ!?剣城に告白された!?」
昼休み、周りに聞かれないようにとももちゃんを中庭へと連れて、昼食をとりながら昨日の出来事を全て話した。
「ももちゃん声が大きい!」
「ご、ごめん…」
ももちゃんは信じられない…と言いたげな表情をしている。
まあ、そりゃ驚くのも仕方ない。
「…でもなんか、あれだね。面白そうな予感がするわね!」
「面白い要素1ミリもないから!!」
「いやいや、面白いって。あの剣城が柚奈にぞっこんとか尊すぎ!二次創作漫画描けそう」
「ももちゃんの言ってる意味がわからないよ…。そもそも剣城くんは私なんかのどこを見て好きになったって言うのさ…!!」
ありえない。
あの剣城くんだよ!?
剣城くんとは今年同じクラスになって、初めて会話を交わしたのが昨日の告白イベント(恐怖)!!
癖っ毛のないサラサラのミルクティーベージュの髪に色素の薄いぱっちりとした瞳。
更にはモデル並みの高身長。
雲一つない晴れ渡った青空の下で白いシャツを着て、柔軟剤のCMに出演していそうな爽やかな雰囲気を纏っている男の子だ。
一部の過激なファンからは"白馬の王子様"だなんて言われているのに、昨日の彼は下心丸出しのただの男子高校生のように見えた。