お茶を楽しんだ後は図書室へと移動しました。
広い空間にはいくつもの書架が並びたくさんの本が収められています。
日の当たる南側の窓にはレースのカーテンが程よく日光を遮ってくれていました。その窓辺にはテーブルと椅子がいくつか備えられており、ソファもおかれています。
ゆったりとした時間が過ごせそうな部屋の作りに頬が緩みます。
「ローラおねえちゃん。こっち」
図書室に入るなり、リッキー様が手を引っ張るとぐいぐいと先に進んでいきます。
「そんなに急がなくていいから」
レイ様の苦笑交じりの声がしましたが、聞こえていないのか、リッキー様はお構いなしにずんずんと歩く姿が微笑ましくて、導かれるままに歩いて行きました。



