「これから、どうしますか?」
「そうだな。どうすればよいのだろうな」
あまりにもショックが大きすぎて父も何も手がつかないようだった。
王太子殿下への謁見を願い出たのだがそれも却下された。謝罪は済んでいるとの理由で。
その際にお詫びにと送ったワインは献上品という名目で受領するとの返事がきた。
寛大な対処をして頂いたのだと思う。
場合によっては処罰を受けてもおかしくはない。むしろその方がよかったのかもしれない。そのように思うくらいリリアの態度は酷かった。
王太子殿下が退出なされた後すぐに俺達はリリアを連れ帰った。
あんな騒動を起こした後で居座っていられるほど厚顔無恥ではない。



