声のした方に視線を移すと王太子殿下と王太子妃殿下であるアンジェラ様が立っていました。 「ちちうえー」 両殿下の御姿を認めた途端、一直線に駆けだしたリッキー様。 飛び込んできた我が子を抱き上げる王太子殿下。 父親の懐に抱かれて安心したのか緊張の糸が切れたのか、グスグスと泣き出したリッキー様の背中を宥めるようにアンジェラ様が優しく撫でていました。