事件も解決して身辺も静かになってきたので、たまには街で買い物はどうかとディアナに誘われての今日の外出でした。
華美なドレスは目立つからと裕福な平民を装ったワンピースを着て、髪も化粧も抑えめにしてもらい、ケイトとルーシーも連れて出かけました。
貴族街もありますが下町が貴族の間で人気だということでちょっと足を延ばしたのです。思いがけない出会いもありましたが、とても楽しかったわ。
また行きたいと言ったら、レイ様はどんな顔をするかしら?
「お土産買ってきましたよ」
抱き合っている私達の横を素通りしてケイトとルーシーが大きな紙袋をテーブルの上にのせました。
「おー。やったー!」
「待ってたぜ」
護衛騎士達が目を輝かせて歓びの声を上げると早速お茶会の準備が始まりましたが、私達は放置です。



