途中で言葉が途切れて思案気な顔をしたと思ったら
「ほら、こうするとお互いに温かいよね? これなら風邪をひく心配はないんじゃない?」
抱き寄せた身体を腕の中に閉じ込めるように抱きしめたレイ様。冷えた私の身体を温めてくれる優しい方。
確かにそうなのですが。
レイ様、過保護すぎませんか?
そう問いかけようとレイ様を見上げると私を見つめるなんとも幸せそうなレイ様の眼差しに言葉を失いました。
溶けてしまうのではないかと感じるくらいの甘いまなざしに、ドキドキと胸が高鳴りざわつく気持ちを抱えたまま、レイ様から目が離せませんでした。



