「ビビアン様はレイニーとガーデンパーティーで知り合ったのだと聞きましたが、本当の事ですの?」
「……どうして、それを……」
驚いたのか目を大きく見開く彼女。
「ビビアン様のメイドから聞きましたわ」
「エマから?」
「ええ。事情聴取に直に立ち会ってはいませんが、別室で聞いておりました。色々と聞かされて、こちらがびっくりしてしまいましたわ。レイニーと恋仲だったなんて知りませんでしたから」
カッと瞬時に顔が赤くなったビビアン様は拳を握りしめていた。
「そ、それは……」
「それは?」
「ゆ、夢の話で……」
「夢ですか。それにしては、とてもリアルで臨場感たっぷりでしたわね」
メイドの熱に浮かされたように恍惚とした表情でレイニーとのことを話す様は何かの芝居でも見ているかのようだった。
メイドにとっては王族との恋物語は夢の世界。
その主役が自分の仕えている主人ともなればなおさら。本当に罪深いことをしたわね。



