大判のショールに体をすっぽりと包まれてレイ様と体を寄せ合うと、段々と温かくなってきました。ぽかぽかとした人肌の温もりが心地よくて、なんだか瞼が重くなって…… 「ローラ。起きて」 遠くから私を呼ぶ声。 「ローラ。朝だよ」 誰? もう少し、温もりの中に包まれていたいのに。 そう思うも、聞き覚えのある声に意識が浮上し、うっすらと目を開けた途端、一気に目が覚めました。 私、今、寝ていた……?