「それでは、少しの間だけ。よろしくお願いいたします」
二日か三日か、その頃には足の調子も良くなっているでしょう。そのつもりで首を縦に振り頭を下げました。
レイ様は私の返事にホッとしたのか、笑顔を見せてくれました。
「ブルーバーグ侯爵家にも連絡しているからね。ここで療養することも伝えてあるから安心して。面会もできるから」
「お心遣いありがとうございます」
もうすでに伝えてあるのね。レイ様の用意周到さに顔が引きつりそうになりました。私が反対しても無駄だったのね。
今頃、両親は誘拐のことを聞いて驚愕して気が動転しているかもしれない。また、心労をかけてしまうわ。できればすぐにでも帰って両親を安心させてあげたい。
そんなことを考えて沈んでいるところへ突然、バアーンと大きな音がしました。



