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「しばらく、ここで療養するといいよ」
「治療もして頂いた上にそこまで甘えてはいけないと思うのですが」
ひとしきりレイ様の胸で泣いてしまった私。
気持が落ち着いた頃、連れてこられたのは初めて見る部屋でした。衣裳部屋を兼ねたドレッサー用の部屋を用意して頂いていましたが、ここはその部屋とは比べ物にならない豪華な造りでした。
百合の透かし模様の生成りの壁紙は上質。最高級のマホガニーの家具、テーブルや椅子、照明などインテリアも技術の粋を極めた上品で豪奢なものばかり。
その中でも一番目を引くのは天蓋付きのベッドです。キングサイズの広さに典麗な彫りには鮮やかな色彩が施されて、幾重にもレースが重なりエレガントで幻想的な雰囲気を醸し出していました。



