私の両手を握りしめて激励してくださるアンジェラ様。
張り切りすぎではと思ったものの、そんなことを面と向かって言えるはずもなくて、喉まで出かかったそれを飲み込みました。
私のために心を砕いてお世話してくださる優しいアンジェラ様。
ところで、どうしましょう。
来週はレイ様とお会いするとか……
会ってくださるかしら? 目的が目的だけに今から胸がドキドキしてきます。
『レイニーを信じなさい』
『二人が想い合う気持ちが大事よ。自分の気持ちを大事にしてね』
『後悔しないように』
ディアナとアンジェラ様の言葉がぐるぐると心の中を駆け巡っていきました。
夢を見るかの如く、近く訪れるだろう日に思いを馳せていると、馬のいななきが聞こえて、馬車が大きく揺れました。



