婚約破棄から始まる恋2~捕獲された地味令嬢は王子様に溺愛されています


「お待たせ致しましたわ」

「どうってことないわよ」

 ビビアン様は特に気にする風もない様子です。お皿の料理が半分ほどなくなっているので、食事をして待って下さっていたのでしょう。

 ディアナは待ち人がいることなど忘れたように、料理をじっくりと見て回っていて、私は時々ビビアン様の方を窺いながら、いくらなんでも待たせすぎではとハラハラしてディアナにつきあっていました。

 ビビアン様は鷹揚な方なのでしょう。
 さっきのディアナの発言と容姿がきつめに見えるので、ちょっとドキドキして身構えてしまいましたが。

    
 椅子に座ってさっそくジュースに手を伸ばしました。

 爽やかな酸味と甘みのバランスが絶妙。独特な香りも特徴的で風味豊かで美味しい。

 これを口にできただけでもお茶会に参加してよかったと思えるくらい。美味しいものを食べると幸せな気分になれるって本当ですね。