「レイおにいちゃん。僕のこと好き?」
何を思ったのか、リッキー様の唐突の問いかけに足が止まりました。
レイ様を見上げ首を傾げて答えを待つリッキー様。
目を瞬かせて驚いた様子のレイ様でしたが
「好きに決まってるだろう。愛してるぞ」
おどけた顔でリッキー様の頭をわしゃわしゃと撫で回しました。
「うん。僕もレイおにいちゃん大好きー。ねっ、ローラおねえちゃんは僕のこと好き?」
「はい。大好きですよ」
レイ様に倣って私も答えました。
「うん、僕もローラおねえちゃんのこと大好き―」
満面の笑顔を向けたリッキー様がかわいくて、私も笑顔になります。
無邪気な愛情表現がなんとも愛らしくて、それに、子供がいるだけでハッピーオーラが溢れて幸せな気持ちにさせてくれます。
子供って、時には突拍子のないことを言って驚かせますものね。そんな類かと思い聞き流して、また三人で歩き始めました。



