ああ、そうでした。
驚きのあまり失念してましたけど、ブラックオレンジはローシャス公爵家のブランドの一つでした。そうとわかれば少し落ち着いてきました。
それでも、貴重品には変わりないのですけれど。
飲み物のカウンターまで行くと、私たちは目的のブラックオレンジジュースを頼みました。オーダーなっているようで注文を受け付けてから作ってくれるようです。よく見るとメニュー表が置いてありました。
出来上がるまで料理が並ぶカウンターへと目を移しました。
種類も豊富で量が少なくなった皿を取り下げるとまた新しい料理が運ばれて熱々の湯気が食欲を誘っています。
やがて、ジュースが出来上がり受け取ってくると、ディアナは皿に料理を盛っていました。



