「ガーデンパーティー。わたくしもあの場にいましたのよ。なぜ誘ってくださらなかったの?」
なぜって……信じられない言葉を聞いたような気がするのですが。何をおっしゃっているのか、理解できません。あの頃はビビアン様とは知り合っておりませんし、レイ様に会ったのは、本当に偶然なのに。
「ふふっ。まあ、よろしいわ。これからが大事ですものね。フローラ様はリチャード殿下の語学教師をしてらっしゃるのよね。今度から、わたくしが行きますから、変わっていただけるかしら。わたくしの方が相応しいと思いますのよ。よろしいですわね」
決定事項のように言われても困ります。
私はフルフルと頭を左右に振りました。
「これは、私が決めたわけではありませんので、勝手に代わるわけにはまいりません」
なんとか答えましたが、ビビアン様は目を細めて口角を上げるとニッと笑います。



