「招待状の返事も全部そろったわね。あとは席順を考えてチェックすれば、招待客の方は完成ね」
「はい。あとは料理と食器類テーブルセッティングも確認しなくてはですね」
「そうね。必要なものは揃っているから、ローシャス公爵邸で確認させてもらいましょう。予定は組んであるから約束の日に行けばいいわ」
「五日後でしたよね」
「そうよ。お願いね」
芝居の台本のような分厚いスケジュール帳をめくりながら、二週間後に迫ったお披露目パーティーの準備のために、今日はお母様と打ち合わせをしていました。
今回の会場はローシャス公爵邸。
元々は知り合いを招いてのアフタヌーンパーティーのはずだったのですが、せっかくお店をオープンするならば、ローシャス公爵邸で大々的にやって箔をつけちゃいましょうとのフェリシア様からのありがたい提案で決定しました。
急遽、アフタヌーンパーティーからレセプションパーティーに切り替えて計画を練ったのです。



