結婚相手は決めている。
 ローラしかいない。ただタイミングを計っているだけだ。それがなかなか難しいのだが。
 だから、こういうしかないだろう。

「わかった」

 俺の返事に安堵の表情を浮かべた面々は再びテーブルに着くとお茶のお代わりを始めた。

 
 しかし、こんなに急にけしかけられると思いもしなかった。

 今まで結婚のけの字も出ていなかったのに。
 結婚に関してはみんなもっと寛容かと思っていた。

 これはやっぱりディアナのせいだろうな。散々思わせぶりなことを言っていたから。