「いい? 今回のフローラのお菓子はわたしがもらったものなの。それをわたしがレイニーにも分けてあげたの。わかった? フローラからではなくて、あくまでも、わたしの好意であなたに分けてあげたのよ。勘違いしないでね」 「……」 「それでは、ごきげんよう」 ディアナはにーこりと微笑むと見事なカーテシーをして部屋から去って行った。 訳がわからず、この状況をどう納得すればよいのか……真意を掴めず、呆然と立ちつくす俺。 いやいやいや、違うだろう。 ディアナ、お前は一体……何しに来たんだー。