「レイニー殿下。よろしいでしょうか?」

 セバスの声がしました。彼は執務室にいたはずですが、ここに来るということは急用なのでしょうか。
  
「なんだ」

 少し不機嫌な声を出したレイ様でしたが、人前では話せないことなのでしょう。

 立ち上がると見えないところへとセバスとともに行ってしまいました。

 気になりながらも、リッキー様と図鑑を眺めていました。


 しばらくして、やってきたレイ様は渋い顔をしています。