しばらく歩き、ふと思ったことがあった。 周りからだと彼氏と彼女に見えるのかな…。 蓮とでは味わえないこの気持ち。 『…加恋。話があるんだ』 今まで笑っていた尚の声が、急に真剣な声に変わり…わたしは驚きながらも続きの言葉を待つ。 『あのさ…』 ギュッと握られた手。 その手から伝わってくる緊張感。 わたしの心臓はドキドキで…。 .