それを見て少しムッとしたわたしは、 「…ご飯だって」 ボソッと呟くと、そのまま部屋を出ようとした。 でも…出来なかった。 『…ごめんって。集中しすぎてて気づかなかった』 蓮は、わたしの腕をひっぱると、優しくわたしを包み込んだ。 集中しすぎてて気づかないとか… 「…ありえないから!」 笑いながらわたしが言うと、蓮はホッとしたように笑った。 .