「え…」 『…というわけで、あたし…フラれちゃいました!』 屋上に戻って来た柚来は、笑顔でそう言った。 でも…。 その笑顔の奥にある瞳は…とても悲しい瞳をしている。 「そっか…頑張ったね!」 わたしが励ましの言葉を送ると、今までの笑顔が嘘のように崩れ…柚来は涙を零した。 『ひっ…く…ぅえ…』 その涙には、柚来の尚への想いがたくさんつまっている…。 .