─柚来side─ 「…はぁっ…綺山くんっ…」 あたしは、靴箱の前でやっと彼に追いついた。 『え…西島さん?』 「ちょっと…話があるの…」 『話?』 「うん…あの…いい?」 『あぁ…うん。いいよ』 あたしたちは、廊下の端にある、階段へ向かった。 .