蓮の顔にゆっくりと視線を動かし…瞬きをしたわたしの目からは、蓮への想いが涙となって零れた。 「な…んで…?蓮…この前フったじゃん…」 『あの時は…俺たち、姉弟だからダメだと思ったんだよ…』 そう言って、蓮は唇を噛みしめて俯いた。 あ…。 この顔…前にも見た…。 あれは…確か…わたしが蓮に告白して…蓮がわたしの部屋に返事を言いに来たとき…。 『…ごめんな…』 そう言って、蓮は今みたいな顔をしたよね…。 .