気が付けばもう11月。 時の流れは早いなぁ…としみじみ思いながら、わたしは柚来と学校へ向かっていた。 『おはよ、加恋』 後ろから聞こえた声に振り返るとそこには男の子が立っていた。 「あ、尚…おはよ!」 尚はわたしたちと同じクラスで、多分、1番よく話す男の子。 『俺も一緒に行っていい?』 「あ、うん。いいよね?柚来」 『…え?あ、うん、いいよ』 .