この恋がイケナイ恋だと分かっていても、止められないの。 蓮の顔を見るたびに、“好き”と実感してしまうから。 わたしは、蓮が出て行ったドアをしばらく眺めていた。 ─────── ─────… 『加恋、おはよ』 「柚来おはよ!」 柚来は、わたしの親友で、唯一…わたしの気持ちを知っている人。 『寒くなってきたよねぇ』 「本当だよねぇ」 .