蓮と一緒に帰れるなんて。 夢みたいだよ…。 わたしは走って教室に向かった。 ─────── ─────… 『よかったじゃーん!』 真っ先に柚来に報告すると、自分のことのように喜んでくれた。 「えへへ…うん!」 わたしは嬉しくて、笑顔が絶えなかった。 『…でもさ。蓮くん、まだ加恋と付き合ってたこと思い出さないんでしょ?』 .