大切そうに…愛おしそうに、美果ちゃんを見つめる。 本当にそうなのかは分からないけど…わたしにはそう見えた。 蓮…美果ちゃんのこと…好きなのかもな…。 そう思いながら、前にいる2人を見ていた。 急に、目の前の2人を見てるのが辛くなったわたしは… 「蓮…わたし、今日は帰るね!」 『え…姉ちゃん?』 病室に入り、荷物をまとめると…足早にその場から立ち去った。 視界の端に…不思議そうな顔の、2人が写った。 .