「ほら、寝てなって。寝たらよくなるかも…」 『…なんか、姉ちゃんって母さんみたいだな』 蓮はフッと笑うと、目を瞑った。 …お母さんみたいって…複雑…。 しばらくすると、寝息が聞こえてきた。 「…寝た…?」 蓮の顔を覗き込むと、微かに口が開いていて、そこから空気が規則的に出入りしている。 蓮…。 いつか…思い出してね…? .