蓮にありがと、と伝えると、わたしは急いで玄関に向かった。 「─…柚来!?」 声をかけると、ニッコリと笑って柚来が言った。 『たまには、加恋と一緒に行こうと思って!』 そんな柚来が嬉しくて…。 きっとこれは、柚来なりの優しさなんだよね? 昨日、あんなことがあったから…わたしが行きにくいんじゃないかって思って来てくれたんだよね。 …ありがとう…。 わたしは、柚来に微笑むと…1歩踏み出した。 .