─尚side “…ごめん…” そう言ったときの加恋の表情が…頭から離れない。 「また…あんな顔させちまったな…」 誰もいない屋上で寝転がりながら…俺は静かに呟いた。 「…カッコ悪…同じ奴に、2度もフラれるなんて」 はぁ…と空に向かって息を吐く。 そのとき、ドアの開く音がした。 『…綺山くん…』 .