『ちょっと…来て!』 「えっ!?」 強く腕を掴まれ、わたしは柚来に引っ張られる形で歩き出した。 「柚…柚来?ねぇ、どうなってるの…」 『…大変だよ、見たら分かる…』 わたしの方を振り返らずに言った柚来の背中から…焦りを感じた。 少し歩くと、掲示板のところに…人混みが見えた。 心臓が落ち着いてくれない。 あの人混みの中に…なにがあるの…? .