わたしの心の中では“蓮と一緒にいたい”という気持ちと“2人は恥ずかしい”という気持ちで渦巻いていた。 髪もほとんど乾き、櫛でとかすと肩より少し長い髪が揺れた。 「とりあえず、今日は寝よう…」 時計の針は11時を指している。 電気を消して、ベッドに入ろうとした…ときに。 ─コンコン… 『加恋…寝た?』 ドアの外から蓮の声がした。 心臓が、大きく鳴りだした。 .