「えへへ!ボーリングは得意なの!」 わたしが笑顔で言うと、尚はわたしの隣に座って… 『なぁ…加恋…』 真剣な顔でそう呟いた尚の肩越しに見える柚来の背中。 わたしはなにを言われるのか分からなかった。 『俺…!』 尚が意を決したように顔を上げたとき。 ─ブーッ…ブーッ… わたしの携帯が震えた。 .