「え?」 どうして…? 『…加恋、可愛すぎるから』 優しく微笑み、私の耳元で囁いた蓮は、そのまま唇を重ねてきた。 「…っ…!?」 ちょ…こんなところで!? 階段の踊り場だったことが唯一の救いだった。 姉弟がキスしてるなんてバレたらどうなることか…。 太陽の光もほとんど入ってこない薄暗い空間で、わたしは手に冷や汗をかきながら、蓮とのキスに…ゆっくりと目を閉じた。 .