『なぁ…もうアイツと関わらないで』 アイツって…藍沢くんのことかな…? 『…嫌だから』 図書館を出たと同時に離れた手に寂しさを感じていた。 でも、隣を歩く蓮から降ってくる言葉に嬉しさを感じ、頬が緩む。 「…大丈夫。心配しないで?」 ニコッと笑いかけると、蓮がわたしの顔を横目で見て 『…無理。心配せずにはいられない』 ため息混じりにそう呟いた。 .