「な…んでもない…」 『…?』 わたしはそう答えて蓮のベッドに座った。 離れないと、ドキドキが伝わってしまいそうで…。 ギュッと目を瞑りわたしは深呼吸した。 …しばらく沈黙が続き…先に口を開いたのは、蓮。 『加恋、次ここ』 目を開けると、わたしを見ながら教科書を指さす蓮がいて。 わたしはもう1度深呼吸をすると蓮の元に行った。 .