Secret Love

「なっ…」



『…不安なんだよ。俺さ、加恋と一緒にいられんの…家だけだろ？学年違うしさ…。他の奴が加恋を取ったらどうしようって…』



少し弱くなった声で、蓮が呟く。



その途端に、わたしの目から涙が零れて…。



「誰にも取られないっ…わたしが好きなのは…蓮だけだもんっ…」



蓮の背中に手を回すと、ギュッとさっきより強く抱きしめられた。



『俺も…加恋だけが好きだよ…』



優しい声に、顔を上げると。



チュッと小さな音を立てて、唇が重なった。



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