「…入るね…」 わたしはゆっくりとドアを開け、中を覗く。 そこには、ベッドに寝転がって、雑誌を読む蓮がいた。 「…蓮…?」 『…』 やっぱり…返事はない。 3メートルくらいしか離れてないから、聞こえてるはずなのに。 どうして…? わたしは、ギュッと胸を捕まれたように苦しくて…そのままドアを閉めようとした。 .