『返事は…まだいらない。考えてほしい』 尚はそれだけ呟いて、今までの話なんて無かったかのように明るくなった。 ─────── ─────… 『今日はサンキュ。おかげで楽しかった』 別れ際に、尚に言われて少しだけドキッとした。 「…ううん。じゃあ…帰るね」 『おー!』 わたしは、尚に背を向けて、歩き出した。 心にモヤモヤを抱えながら…。 .