「蛍はさ、兄さんみたいに独占欲強くても平気なの?」

「まぁ、浮気されるよりはいいんじゃないかな。こんなに独占欲強くて浮気までしてたら、呆れるしかない」

「浮気なんかするわけないだろ。俺には蛍だけなんだから」

ニヤニヤしながらそう言う智明に、私は少したじろぐ。

そんな私たちを見て小さくため息をついた光明くんは、呆れ顔で言った。

「2人のイチャイチャを見てたら、胸焼けしそうだから俺は帰る。またね、蛍」

「うん、またね。気をつけて帰ってね」

光明くんが帰って行き、再び2人きり。

さっき沢山話したし、このまま帰ってゆっくりしたい。

「そろそろ帰るか?」

「うん、帰る」

「じゃあ、帰ろうか。タクシー呼ぶからちょっと待ってて」

智明に言われるがままぼーっとしていると、タクシーが到着したと言われた。

お会計をしようかと財布を出せば、もう支払いは済んでいると言われ、何から何まで至れり尽くせりだ。

「蛍、少し眠っててもいいよ」

「ん、ありがとう⋯」

智明に優しく頭を撫でられた私は、そのまま眠りについてしまって、次に目が覚めた時にはベッドの上にいた。

やっぱりCHERRY BLOSSOMは大好きだし、また行きたいな。