「ていうか、なんで私ここにいるの!?」

「蛍さん、叫ばないで。お隣さんびっくりしちゃう」

「すみません⋯」

でも、叫ばずにはいられないよ。

だって私今、高峰さんが住んでいるマンションに強制連行されたんだよ!?

行きたくないって抵抗したのに、ひょいっと抱えられて車に押し込まれた。

「蛍さんの部屋はこっち。僕の部屋隣だから、何かあれば声かけてね」

「ほんとに私の荷物運んである⋯」

「当たり前でしょ。寝室はこっち、2人一緒だからね」

「寝室一緒なんですか!?」

「そうだよ、文句ある?」

「できれば寝室分けてもらえるとありがたいんですけど⋯」

「ごめん、それは無理。寝室は一緒、それは変えないよ」

なんか薄々勘づいてたけど、高峰さんお父さんの前で猫被ってたな。

ちょいちょい素が見え隠れしてる気がする。

「よし、腹減ったし飯にしよ」

「私良ければ作りますかね⋯?」

「いや、俺が作るからいいよ。蛍さんは荷解きでもしてて」

「お世話になるのに、何もしない訳には⋯」

「気にしないで。飯出来たら呼ぶから」

そう言って高峰さんはさっさとキッチンに行ってしまった。

なんかさっきとキャラ変わりすぎてて、ちょっと混乱する。