それから私とお義母さまが色々な話をしていると、お義父さまが帰宅した。

それまで私たちとお茶を飲んでいた光明くんだが、お義父さまの帰宅で一気に緊張した面持ちになった。

「ただいま。蛍さん、よく来てくれたね」

「おかえりなさいませ。お邪魔させております」

「お父さん、蛍さんと智明から新婚旅行のお土産頂いたわよ」

「わざわざありがとう。光明、お前帰りが遅くなる時はきちんと連絡しなさい」

「はい、すみませんでした」

「次はないからな」

光明くんは思ったより怒られなかったことに安心したのか、ホッとしているようだった。

「それじゃあ、蛍の実家に行くようだからそろそろ帰る」

「気をつけて帰るのよ」

「蛍さん、またいつでも来てね」

「はい、ありがとうございます」

智明の実家を出て、次に向かったのは私の実家。

「お邪魔します」

「いらっしゃい。さぁ、早く中に入って」

「2人ともよく来たわね。寒かったでしょう」

「北海道に比べれば全然寒くないよ。お母さん、出張から帰ってきたところなの?」

「そうなのよ。色々バタバタしててごめんなさいね」

「いえ、お構いなく」

私たちは夕飯を両親と一緒に食べ、家に帰った。