なんやかんやあったけど、結局私たちは3人で混浴に入ることにした。

水着着用の混浴だし、それならと智明が了承してくれた。

「混浴って結構混んでるんだね」

「主に男が多いな」

「蛍のことは僕が守るから安心してね」

「光明、それは俺のセリフだろ」

「2人とも、喧嘩しないでよ。水着でお風呂に入るなんて変な感じだね」

お風呂っていうか、プールに近い感じだな。

当然だけど私たち以外も当然水着だし、尚更プール感が強い。

「蛍、テンション高いね?」

「だって、こんなとこ初めてだから⋯」

「俺も初めて。混浴から上がったら、今度こそ2人きりで風呂に入ろう」

「いいけど、少し休んだらね」

続けてお風呂に入ったらのぼせちゃうし、少し休んでからの方がいいよね。

ていうか、私もテンション高いけど智明と光明くんもなかなかハイテンションな気がする。

こんなにはしゃいでる2人を見るのは初めてだ。

「蛍、あっち行こ! 比較的人少ないし、ゆっくりできるよ!」

「なんで光明が誘うんだよ。そこは俺だろ」

「兄さんってほんと独占欲強いよね」

「3人で行こ? そしたら、問題ないでしょ?」

私の提案に、2人は渋々頷いた。

喧嘩するほど仲がいいって、このことを言うんだろうなって私は密かに思ったり。