「兄さんたち飯まだなら一緒にどう?」

「助かるよ。蛍、カバン持つよ」

「これくらい平気だよ。光明くん、何から何までありがとう」

「いいよ、気にしないで。てか、兄さんのどこに惹かれたの?」

「ん〜⋯どこだろう。気がついたらプロポーズしてた」

「蛍さん面白いね」

光明くんと意気投合して話に夢中になっていると、突然智明に腕を引っ張られた。

何事かと思ってその顔を見ると、ちょっと不機嫌で。

こりゃあ今夜激しくされるやつだな。

「光明、蛍は俺の奥さんだから。必要以上に絡まないで」

「兄さんが嫉妬するなんてね。あんまり嫉妬深いと蛍に嫌われるよ」

光明くん、このタイミンで呼び捨ては非常にまずいです。

智明の顔がピキピキってしてます。

「2人とも、ご飯は美味しく食べよ? せっかく智明くんが連れて来てくれたんだし」

「だな、そうしよう」

「蛍がそう言うならそうする」

「光明、蛍のこと呼び捨てにすんな」

「ねぇ、喧嘩しないでよ」

私のことで喧嘩されると、ちょっと居心地が悪い。

喧嘩される程の女じゃないし、できるなら仲良くしてほしいし。

しばらくして注文した料理が運ばれてきて、私たちは色んな話をしながらそれを食べた。