智明 side

今日は久しぶりに家族3人で公園で遊び、それから俺は少しだけ用事があるので2人には先に帰宅してもらった。

家族旅行に行くことも決まり、密かにわくわくしているのは俺だけの秘密。

わくわくしているのを蛍に知られたら、ちょっと恥ずかしい。

「お義母さんたちに旅行の話してみた?」

「うん、2人ともOKだって。詳しいこと決まったらまた連絡するねって言ってあるよ」

「ありがと。明将は?」

「遊び疲れちゃったのか、まだ寝てる。一回起きて、もう起きよって言ったんだけどダメだった」

「今夜は長期戦だな…」

「そうだねぇ。多分寝てくれないだろうから、私と明将は別の部屋で寝よっか?」

「わざわざ寝室を分ける必要はない。俺も明将の父親だし、何より少し寂しい」

「あら珍しい。ぎゅってします?」

「する。それから、おかえりのちゅーも」

「おかえりなさい。今日もお疲れさま」

蛍はそう言って、優しく口付けてくれた。

「ねぇ、蛍。きっとまだ明将起きないし、いいよね?」

「ん…よろしくお願いします…」

そう言って恥ずかしそうに俯く蛍をお姫様抱っこし、俺は蛍に深く口付けた。