「ただいま。あれ、今日はおっぱいの日か?」

「おかえりなさい。珍しく全然ご飯進まなくて、早めにおっぱいに切り替えたの。智明のご飯もできてるんだけど、ちょっと待っててもらっていい?」

「俺のことは気にするな。忙しいのに作ってくれてありがとうな」

「あ、ぱぱ!」

「ただいま、明将。ママのおっぱい独り占めしてずるいぞ」

「ちょっと智明、何言ってるの。恥ずかしいからやめて」

智明が急に変なことを言うから、顔が熱くなってきた。

明将が生まれてから、智明は俺のなのにって複雑そうな顔をしながら授乳している私を見つめる。

そんなこと言われても、明将におっぱいあげれるの私しかいないし、智明には申し訳ないけど少し我慢してほしい。

「そういえば、光明から18:00頃家に行ってもいいかって連絡来てたから来ていいって返した」

「珍しいね、光明くんの方からそんなこと言ってくるなんて。ご飯少し多めに作っておいて良かった」

「光明が来る前にシャワー浴びちゃうから。誰か来ても、むやみにドア開けるなよ」

「うん、分かってるよ。明将寝ちゃったし、ソファに寝かせてくる」

私たちはまだ知らなかった。

まさか、あんなことが起こるなんて。