無事、両家への報告を終えて自宅に戻り、2人してベッドに倒れ込んだ。

「あれ、智明も実は緊張してたの?」

「しないわけないだろ、アホか。お義父さんとお義母さんに何言われるんだろうってドキドキだわ」

「あんなに平然と振舞ってたのに?」

「あぁでもしなきゃ、蛍が余計テンパっちゃうだろ。だから、平気なフリしてたんだよ」

「そうなんだ。智明って、意外と優しいところあるよね」

「意外とは余計だ、意外とは」

智明でも緊張することあるんだな。

あまり感情を表に出さない人だなとは思ってたけど、ここまで感情が読めないとは。

「コーヒーか何か淹れるね。何飲みたい?」

「いいよ、蛍は座ってて。ノンカフェインのお茶でいいよね?」

「うん、ありがとうね。昨日作ったマカロンあるから、良かったら一緒に食べようよ」

「いいね、蛍のお菓子大好きだ。急いで紅茶とマカロン持ってくるから、ここにいてよ」

智明にそう言われ、私は再びベッドに倒れ込んだ。

はぁ、今日は疲れちゃったから横になっていたら眠くなってきた。

最近は夜も眠れてないから、昼間眠くなることが多いんだよね。

智明が来るまで微睡んでいるうちに、眠りについてしまった。