星の世界の君

少々身だしなみを整え、
同窓会が行われる集合場所に向かう。

もうすでに何人か集まっていた。

“あの子”はいないようだ。
安心からか、ため息が出た。

「お!月来てたんだな。」

明人が俺を見つけると声をかけてきた。

明人と俺が話していると、
懐かしいけど大人びた綺麗な声が聞こえた。

「明人くんと…月くん…?」

この声の正体は“あの子”の友達の
まゆちゃんだった。

高校の時、俺と明人、まゆちゃん、そして“あの子”
の4人でよく話していたことを思い出した。